「Stable Diffusionを自分のPCで動かしたい」「AUTOMATIC1111のインストール方法がわからない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
AUTOMATIC1111(通称a1111)は、AI画像生成ツール「Stable Diffusion」をWebブラウザ上で操作できる定番のUIです。オープンソースで完全無料にもかかわらず、プロレベルの画像生成機能をフルに使えます。
初見だとインストールが難しそうに感じるかもしれませんが、手順を一つずつ踏めば30分程度で導入は完了します。この記事では、Windows環境でのインストール手順を初心者にもわかりやすく解説していきます。公式情報はStability AI公式サイトでもご確認いただけます。
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必要なPCスペック
まずは、AUTOMATIC1111を動かすために必要なPCスペックを確認しましょう。ここをクリアしていないと、そもそもインストールしても動作しません。
| 項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 11 |
| GPU | NVIDIA GTX 1660(VRAM 6GB) | RTX 3060以上(VRAM 12GB) |
| RAM | 16GB | 32GB |
| ストレージ | SSD 20GB以上の空き | SSD 50GB以上 |
| Python | 3.10.x | 3.10.x |
NVIDIA製GPUが必須です。AMD GPUやIntel GPUでも動作報告はありますが、安定性・パフォーマンスの面でNVIDIAが圧倒的に有利です。
VRAMは最低6GB、できれば12GB以上あると快適に動作します。VRAM 4GBでは生成できる画像サイズがかなり制限されるため、本格的に使うには不十分です。

事前準備:必要なソフトのインストール
AUTOMATIC1111を導入する前に、3つのソフトウェアを事前にインストールする必要があります。
Python 3.10をインストール
- python.orgにアクセスして、Python 3.10.xをダウンロード
- インストーラーを実行
- 「Add Python to PATH」にチェックを入れてからインストール
「Add Python to PATH」のチェックを忘れると、起動時に「Python not found」エラーが発生します。また、Python 3.11以降では一部のライブラリが非対応のため、必ず3.10系を選択してください。
Gitをインストール
- git-scm.comからGitをダウンロード
- デフォルト設定でインストール(特に設定変更の必要はありません)
NVIDIA GPU Driverを最新に更新
nvidia.com/driversから最新のドライバをダウンロードしてインストールします。古いドライバのままだとCUDAエラーが発生する原因になるため、必ず最新版に更新しておきましょう。
AUTOMATIC1111のインストール手順
事前準備が終わったら、いよいよAUTOMATIC1111のインストールに入ります。手順は5ステップです。
ステップ1:インストール先フォルダを準備
Cドライブ直下など、パスに日本語や空白を含まない場所にフォルダを作成します。
良い例:C:\sd-webui
避けるべき例:C:\Users\ユーザー名\Desktop(ユーザー名に日本語が含まれている場合にエラーの原因になります)
ステップ2:リポジトリをクローン
作成したフォルダでターミナル(またはコマンドプロンプト)を開いて、以下のコマンドを実行します。
git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git
数分でダウンロードが完了します。
ステップ3:モデルファイルを配置
AIモデル(チェックポイント)がないと画像は生成できません。以下の手順でモデルを準備しましょう。
- Civitai.comやHugging Faceからモデルをダウンロード(.safetensors形式推奨)
- ダウンロードしたファイルを
stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusionフォルダに配置
初心者におすすめのモデルは以下の3つです。
- Stable Diffusion XL (SDXL) Base:公式の高品質モデル。バランスが良く万能
- Anything V5:アニメ・イラスト系の定番モデル
- Realistic Vision:リアル系の写真風画像を生成したい場合に最適
ステップ4:WebUIを起動
stable-diffusion-webuiフォルダ内のwebui-user.batをダブルクリックします。
初回起動時は必要なライブラリを自動ダウンロードするため、10〜20分ほど時間がかかります。コマンドプロンプトに大量のテキストが流れますが、これは正常な動作です。
「Running on local URL: http://127.0.0.1:7860」と表示されたら起動完了です。ブラウザでhttp://127.0.0.1:7860にアクセスすると、WebUIの操作画面が表示されます。
ステップ5:最初の画像を生成する
- 画面上部で配置したモデルを選択
- Positive promptに生成したい画像の説明を英語で入力
- Negative promptに除外したい要素を入力(例:low quality, blurry, deformed)
- 「Generate」ボタンをクリック
- 数秒〜数十秒で画像が生成されます
ここまで来れば、基本的な導入は完了です。自分のPCでAI画像が生成できる環境が整いました。
初回の起動には時間がかかりますが、2回目以降は数十秒で起動します。一度セットアップすれば、あとは快適に使い続けられます。
トラブルシューティング
インストール中や起動時にエラーが出ることがあります。よくあるトラブルと対処法をまとめました。
起動時にエラーが出る場合
- 「Python not found」:PythonがPATHに追加されていません。Pythonを再インストールして「Add to PATH」にチェックを入れてください
- 「CUDA out of memory」:VRAMが不足しています。webui-user.batの「COMMANDLINE_ARGS」に
--medvramまたは--lowvramを追加してください - 「No module named xxx」:ライブラリが不足しています。venvフォルダを削除してから再起動すると、自動で再インストールが実行されます
生成が遅い場合
webui-user.batの「COMMANDLINE_ARGS」に--xformersを追加すると、生成速度が20〜40%向上します。NVIDIA RTXシリーズをお使いの場合は、ぜひ試してみてください。

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導入後にやっておきたいこと
基本的な導入が終わったら、以下の拡張機能も入れておくとさらに快適になります。
おすすめ拡張機能(Extensions)
- ControlNet:ポーズ指定や構図制御ができる必須級の拡張機能
- ADetailer:生成画像の顔を自動で高品質に補正
- Tiled Diffusion:高解像度画像の生成を可能にする
- Civitai Helper:モデルの管理とプレビュー表示
「Extensions」タブの「Install from URL」から簡単に導入できます。特にControlNetは、構図を自在にコントロールできるようになるため早めの導入をおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. AUTOMATIC1111は無料ですか?
完全無料のオープンソースソフトウェアです。モデルファイルも無料で配布されているものが多く、PCスペックさえ満たしていれば費用はかかりません。
Q2. ComfyUIとどちらが良いですか?
操作の手軽さならAUTOMATIC1111、自由度と最新機能へのキャッチアップならComfyUIです。初心者はAUTOMATIC1111から始めるのがおすすめです。代替UIとしてはComfyUI公式GitHubもぜひ確認してみてください。
Q3. ノートPCでも動きますか?
NVIDIA製GPU搭載のゲーミングノートPCなら動作します。ただしデスクトップに比べて発熱が激しくなるため、冷却環境には十分注意してください。長時間の連続生成は避けた方が無難です。
Q4. 生成した画像は商用利用できますか?
使用するモデルのライセンスによります。Stable Diffusion公式モデルは商用利用可能ですが、コミュニティ製モデルはライセンスがそれぞれ異なるため、個別に確認してください。
Q5. MacでもAUTOMATIC1111は使えますか?
Apple Silicon(M1/M2/M3)搭載のMacでも動作しますが、Windows + NVIDIAの組み合わせが最も安定して高速です。速度を重視するならWindows環境を推奨します。
Q6. アップデートはどうすればいいですか?
stable-diffusion-webuiフォルダでターミナルを開き、git pullを実行するだけです。定期的にアップデートすることで、新機能やバグ修正が反映されます。
まとめ:AUTOMATIC1111で自分だけのAI画像生成環境を構築しよう
- AUTOMATIC1111はStable Diffusionの定番WebUI(完全無料)
- WindowsならPython・Git・GPU Driverの3つを事前インストール
- git cloneしてwebui-user.batを実行するだけで30分で導入完了
- パスに日本語を含めない、Python 3.10を使うのがハマりやすいポイント
- 拡張機能(ControlNet等)でさらに機能を拡張可能

ローカル環境でAI画像生成ができると、クラウドサービスの利用制限に縛られずに自由に画像を作成できます。最初のセットアップだけ少し手間はかかりますが、その先には無限の可能性が広がっています。
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