チーム内のSlackに毎日大量のメッセージが飛び交い、「長いスレッドを追いきれない」「同じ質問が何度も繰り返される」といった経験はないでしょうか。ChatGPTとSlackを連携すれば、こうした課題をまとめて解決できます。
日常業務で使い慣れたSlackの中で、ChatGPTに質問・要約・翻訳・アイデア出しを頼めるようになるため、わざわざブラウザでChatGPTを開く手間がなくなります。ChatGPTの最新機能はChatGPT公式ページで確認できます。Slackの詳細はSlack公式サイトをご覧ください。
この記事では、ChatGPTとSlackを連携する具体的な設定手順から、社内での活用アイデア、導入時の注意点まで詳しく解説していきます。

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ChatGPT×Slack連携でできること
まず「連携したら何ができるのか」を整理しましょう。
できること一覧
- チャンネル内でChatGPTにメンションして質問できる
- スレッドの会話を自動要約してくれる
- 英語メッセージの翻訳をリアルタイムで依頼できる
- 議事録やメモの下書きをSlack上で作れる
- 定型業務の自動化(FAQ回答、ステータス報告など)
特に「スレッドが長くなりすぎて追えない問題」を要約で解決できるのが、実務では非常に重宝します。途中からプロジェクトに参加したメンバーにとっても、過去の議論をキャッチアップしやすくなります。
連携方法は3パターンある
ChatGPTとSlackの連携には、複数のやり方があります。自分の環境に合ったものを選んでください。
| 連携方法 | 難易度 | コスト | カスタマイズ性 | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|---|
| Slack公式ChatGPTアプリ | 簡単 | ChatGPT有料プラン | 低め | すぐ使いたい人 |
| Zapier / Make経由 | 普通 | 月額2,000〜5,000円程度 | 中程度 | ノーコードで自動化したい人 |
| OpenAI API+自作Bot | やや難 | API従量課金 | 高い | エンジニアがいるチーム |
まずは公式アプリで試してみて、物足りなくなったらAPI連携に移行するのがおすすめのステップです。
方法1:Slack公式ChatGPTアプリで連携する手順
最も手軽なのがこの方法です。OpenAIが公式に提供しているSlackアプリを使います。
ステップ1:Slackアプリディレクトリからインストール
Slackのアプリディレクトリで「ChatGPT」と検索します。OpenAI公式のアプリが表示されたら、「Slackに追加」をクリックしてください。ワークスペースの管理者権限が必要な場合は、事前に許可をもらっておきましょう。設定は5分程度で完了します。
ステップ2:OpenAIアカウントと連携
アプリを追加すると、OpenAIアカウントとの認証画面が表示されます。ChatGPT PlusまたはTeamプラン以上のアカウントでログインしてください。無料プランでは使えないので注意が必要です。
ステップ3:チャンネルにアプリを招待
使いたいチャンネルで/invite @ChatGPTと入力して、アプリを招待します。これで準備完了です。あとは@ChatGPT ○○について教えてとメンションするだけで返答してくれます。
ステップ4:権限とプライバシー設定を確認
ここは重要です。デフォルトでは、ChatGPTアプリがチャンネルのメッセージを読める状態になります。機密情報が飛び交うチャンネルには追加しないようにしてください。

方法2:Zapier / Makeで連携する手順
「特定の条件でChatGPTを自動的に呼び出したい」なら、ZapierやMakeの活用がおすすめです。より高度な自動化にはZapier公式サイトも参考になります。
Zapierでの設定例
- Zapierにログインして「Create Zap」をクリック
- トリガーに「Slack」→「New Message in Channel」を選択
- アクションに「OpenAI」→「Send Prompt」を選択
- プロンプトにSlackメッセージの内容を変数として挿入
- 追加アクションで「Slack」→「Send Message」で結果を返す
例えば「#質問箱チャンネルに投稿があったら、ChatGPTが自動回答してスレッドに返信する」といったフローが、ノーコードで構築できます。プログラミング不要でここまでの自動化ができるのは、大きな魅力です。
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方法3:OpenAI API+自作Botで連携する手順
最も自由度が高いのがAPI連携です。エンジニア向けですが、基本的な流れはシンプルです。
必要なもの
- OpenAI APIキー(従量課金)
- Slack Appの作成権限
- サーバー環境(AWS Lambda、Google Cloud Functionsなど)
- Python or Node.jsの基本知識
設定の流れ
- Slack APIでBotアプリを作成し、Bot Tokenを取得
- Event Subscriptionsで「app_mention」イベントを有効化
- サーバーサイドでSlackイベントを受信→OpenAI APIに転送→結果をSlackに返信
- 必要に応じてシステムプロンプトで「社内FAQ Bot」「議事録要約Bot」などの役割を設定
API連携ならGPT-4oやGPT-4.1など好きなモデルを指定できるのがメリットです。コストもトークン単位の従量課金なので、使い方次第ではかなり安く済みます。
社内活用アイデア5選
連携が完了したら、次は「どう活用するか」が重要です。実際に成果が出ている活用パターンを紹介します。
活用1:FAQ自動回答Bot
新入社員が何度も聞くような質問(Wi-Fiパスワード、経費申請の手順など)をChatGPTに回答させます。システムプロンプトに社内マニュアルの情報を入れておけば、かなり正確に答えてくれます。
活用2:スレッド要約
「このスレッドを3行で要約して」とメンションするだけで、50件以上のやりとりがあるスレッドでも要点をコンパクトにまとめてくれます。途中から参加したメンバーのキャッチアップに最適です。
活用3:翻訳・多言語コミュニケーション
海外チームとのやりとりで「この英語メッセージを日本語にして」と依頼できます。翻訳ツールと違い、ビジネス文脈を考慮した自然な翻訳になるのが特徴です。

活用4:メール・報告書の下書き
「クライアント向けの進捗報告メールを下書きして。今週の成果は○○」のように依頼すると、Slack上でサッと下書きが出てきます。そのままコピペで使えるクオリティです。
活用5:ブレスト相手
「新規プロジェクトのアイデアを10個出して」のように壁打ち相手としても活用できます。チームチャンネルで実施すれば、他のメンバーも巻き込めて一石二鳥です。
導入時の注意点3つ
注意1:情報漏洩リスク
ChatGPTに送信したデータの扱いには注意が必要です。ChatGPT TeamやEnterpriseプランなら、入力データが学習に使われない設定になっています。個人プランで業務データを扱うのは避けてください。
注意2:社内ガイドラインの整備
「どのチャンネルで使っていいか」「どんな情報を入力していいか」のルールを事前に策定しましょう。ルールなしで導入すると、後からトラブルになりがちです。
注意3:回答の正確性チェック
ChatGPTの回答は100%正しいわけではありません。特に社内規定や法務関連の質問では、必ず人間がダブルチェックする運用にしてください。
特にセキュリティ面では、導入前に情報システム部門との連携が必須です。利用ポリシーの策定、許可チャンネルの指定、監査ログの確認方法を事前に決めておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 無料プランでもSlack連携できる?
Slack公式ChatGPTアプリは、ChatGPT Plus以上が必要です。ただし、OpenAI APIを使った自作Botなら、APIの従量課金だけで使えます。月の使用量が少なければ数百円で済むこともあります。
Q2. Slackのフリープランでも使える?
はい、Slack側はフリープランでもアプリの追加は可能です。ただしフリープランはメッセージ履歴に制限があるため、ビジネス利用ならSlack Proプラン以上を推奨します。
Q3. 機密情報を送っても大丈夫?
ChatGPT TeamやEnterpriseプランなら、データが学習に使用されない契約になっています。ただし、個人プランでは保証がないため、業務の機密情報は送らないでください。
Q4. 日本語で使える?
もちろんです。ChatGPTは日本語対応しているので、Slack上でも日本語でやりとりできます。
Q5. 応答が遅いときはどうする?
APIの場合はモデルをGPT-4o miniに変更すると高速化できます。公式アプリの場合は、OpenAI側のサーバー負荷が原因のことが多いため、時間をずらして使ってみてください。
Q6. 複数チャンネルで同時に使える?
はい、問題なく使えます。チャンネルごとにアプリを招待すればOKです。チャンネルごとに違うシステムプロンプトを設定したい場合は、API連携がおすすめです。
まとめ:ChatGPT×Slackは「導入しない理由がない」レベル
ChatGPTとSlackの連携は、記事執筆時点でもっともコスパの良い業務効率化施策のひとつです。
- 一番簡単なのはSlack公式ChatGPTアプリ(5分で設定完了)
- 自動化したいならZapierやMake経由
- 自由にカスタマイズしたいならOpenAI API+自作Bot
- スレッド要約・翻訳・FAQ回答など、活用シーンは幅広い
- 導入前にセキュリティポリシーと利用ルールの整備が必須
まずは公式アプリで試してみて、チーム内での活用イメージを掴んでから本格導入するのがおすすめの進め方です。導入のハードルが低い割に、得られる効果は非常に大きい施策と言えます。

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